2011年12月3日土曜日

法然院の阿弥陀如来

今回の京都仏像鑑賞旅行の目的のひとつが「京都非公開文化財特別公開」の寺院を回ることだった。日程の都合上一箇所しか行けなかったが、訪れたのが法然院だ。遅い昼ごはんを食べてから大急ぎで東山鹿ケ谷にある法然院に向かった。雨が降りしきる哲学の道を進むと法然院があった。ここは法然が晩年すごした庵があったところで静かな佇まいだ。お堂は雨のせいか暗く仏像のお顔も判別できないような状態だった。あかりひとつない中、係りの人の説明がおこなわれていた。見ると床には菊の花が25おいてあり二十五菩薩を表す荘厳(しょうごん)だという。季節により花は変わり、春は椿、夏はアジサイであったりする。仏像は鎌倉時代の阿弥陀如来で像高141センチ。檜の寄木造りで、「往生要集」をあらわした恵心僧都源信の作と伝えられている。仏像がよく見れなかったのでお寺で小学館「週刊古寺をめぐる」を購入して静かな佇まいの法然院を後にした。

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