2012年1月8日日曜日

雲崗(うんこう)石窟の釈迦如来

本日から海外で出会ったみほとけについて紹介する。私のはじめての海外旅行は中国だった。しかも中国の「雲崗(うんこう)石窟」の大きな釈迦如来が見たいためにツアーを選んだ。LOOKJTBツアー名「北京と雲崗の石窟6日間」で中国に向かったのは1987年の春だった。北京で万里の長城を観光してから夜汽車に揺られて大同(タートン)に向かう。夜行列車から見る景色はまさに大陸に来たと感じる地平線と空だけの世界だった。大同市内の観光で若くてかわいいガイドの「伍淋」さんと記念撮影をしていよいよ雲崗石窟へ向かう。第5窟は彫りぬいた洞窟の中に、十七メートルという巨大な坐像があった。周囲の壁という壁に、大小様々な仏がぎっしり彫られている。他の窟も見るべき仏像が多い。太い足を交差させた13窟の弥勒菩薩。足元に靴下をはいた形の釈迦立像がある16窟。白い顔した交脚弥勒のある17窟。それぞれの仏の周りにはいい表情の仏弟子も彫られており夢中でシャッターをきった記憶がある。最後の20窟は露座の大仏である。お顔はどこか西洋的な異民族の顔をしており、北魏が遊牧民族の鮮卑タクバツ族出身とのことからもうなづける。私は時間も忘れてシャターを切り続けた。

0 件のコメント:

コメントを投稿