2013年10月5日土曜日

大善寺の薬師如来

今日仏像クラブで山梨を訪れた。快慶風の三尺阿弥陀がある九品寺で、金が残
る鎌倉時代の仏像に感動し、そこからタクシーで大善寺に向かった。大善寺では5年に一度の「ぶどう薬師」の御開帳が行われており、国宝の本堂の中には大勢の善男善女でごったがえしていた。順番に並んでぶどう薬師の参拝が行われていた。薬師如来と厨子の外に祀られている、日光・月光菩薩は平安時代前期の作。薬師如来の左手には薬壷がなく、伝承どおりぶどうを手にしてお厨子のなかにおられた。両脇には鎌倉時代の像高2メートル50の日光・月光菩薩と十二神将が控えていた。日光・月光は平成23年度に保存修理がされ、面目を一新した。特に月光菩薩がよく、下から見上げる。十二神将も鎌倉時代の作で、それぞれ一メートル40前後の甲冑に身を固める武将の姿で表されている。鎌倉時代の十二神将の特徴である十二支をそれぞれ頭にのせ、憤怒の形相をしてこちらを睨みつけているが、どこかユーモラスで、興福寺の十二神将よりどこか素朴な感じの仏像だ。仏像クラブの面々おおいに感動し、遅めの昼食をとった「ぶどうの丘」でワインを片手に盛り上がった。

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