2014年4月26日土曜日

観音の里の祈りとくらし展④(善隆寺和倉堂の十一面観音)

私が近江の観音めぐりをするきっかけとなったのが、滋賀県観光協会の「神
仏います近江」というWEBサイトだった。近江の仏像の写真がたくさん載っており、その中で私が憧れたのが、善隆寺和倉堂の十一面観音だ。像高1メートル小さめな仏像だが、写真では大きく見えた。この仏像がある和倉堂は長浜市西浅井にあり、冬には豪雪に見舞われる地域だという。端正な顔立ち、均整のとれたプロポーション、整然と等間隔・同心円に配置された衣文線により、体の奥行感があるにもかかわらず、軽やかさすら感じさせる。ガラスケース越しだったが、私は飽くことなく十一面観音を見つめていた。

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