2015年2月10日火曜日

円空・木喰展①

みちのくの仏像展を見終わって解散したあと、U案内人と連れ立って横浜そごう
で本日より開催される「円空・木喰展」に向った。以前、東博で「飛騨の円空展」を見てから円空の虜になっていたが、今回は全国の円空・木喰の仏像250点が一同に展覧される首都圏初の展覧会とのこと。期待が高まる。入り口を入って出迎えてくれたのが、円空仏で、高さ2メートル以上の十一面観音であった。円空が奈良遊学の折に出会った法隆寺の百済観音や救世観音にヒントを得て製作した仏像だ。さらに進むと「見仏記」でみうらじゅん氏がためいきをついた1メートル以上の龍泉寺の馬頭観音が天照大神と熱田大明神とともに展示されていた。円空得意の木端仏(こっぱぶつ)や邪鬼を踏む毘沙門天など次々と現れ、円空ワールドに引き込まれる仕組みとなっている。後半は木喰の微笑仏のコーナーで有名な子安観音や珍しい乗り物の象も描かれている普賢菩薩などが展示されていた。展示会場の終盤には微笑みをたたえた多くの木喰仏が現れこころ和ませる。そのうち本展覧会の監修者である小島先生によるスペシャルギャラリートークが始まり、最初に戻って説明を聞いた。円空仏の素晴らしさや決して円空に影響されたのではない木喰のユニークな微笑仏について熱く語られた。ほどよい疲れを感じてU案内人と会場をあとにした。

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