2015年5月23日土曜日

インドの仏展③仏伝「誕生」

インドの仏展では最初の仏像誕生以前のコーナーの次が「釈迦の生涯」のコー
ナーで多くの仏伝図が展示されていた。その中で私が気になったのが、仏伝「誕生」という作品で釈迦生誕の場面を表している。釈迦の母マーヤ夫人の脇の下から生まれたという釈迦が誕生した瞬間が劇的に描かれている。夫人がアショーカの木に手を伸ばすと枝は自然と下がり、そこに手を掛けた瞬間産気づいたという。マーヤ夫人の立ち姿はいわゆる三屈法で、日本の観音菩薩にもよく見られるものでここに原点を見たと感じた。また図録によると本作は仏教以前に崇拝されていた樹神ヤクシニーとの共通性が見出せ、豊穣をつかさどる女神のように、豊かで健康的な体つきをしている。脇の下から生まれた釈迦が、生まれてすぐ立ちあがった様子もまるで四こまマンガのように描かれているのも興味深い。このレリーフにはお馴染みの梵天・帝釈天も描かれており、いつまでも見てていたいが、次の展示室に向った。


0 件のコメント:

コメントを投稿