2016年2月28日日曜日

比叡山展④(西教寺の観音菩薩)

今回の「比叡山展」で西教寺の阿弥陀三尊のうち観音菩薩が展示されていた。
快慶の一番弟子「行快」の作で像高60センチ足らずの仏像だ。行快といえば奈良博で見た大阪金剛寺の降三世明王や京博の大日如来、不動明王、大報恩寺釈迦如来などが有名だが、いずれも像高2メートルを超える巨像ばかりで、このような小さな仏像も作っていたとは意外だった。かたちを見ると極めて高い髻が特徴的で、その上部に大きな飾りをつけている。髻の飾りといえば運慶の兄弟子「実慶」の大日如来を思い出すが、この仏像も女性発願の像なのだろうか。つり目がちの目と小さな口によって理知的な表情をあらわしている。この仏像も行快の一番弟子としての力量をいかん無く発揮した仏像だ。いつか大津歴史博物館を再訪するとき事前予約して三尊すべてを見てみたいと思った。次の展示品を見にその場をあとにした。

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