2016年5月2日月曜日

鎌倉来迎寺の如意輪観音に再会する

昨日(4月30日)によい天気だったので、鎌倉西御門(にしみかど)にある
来迎寺に拝観に出かけた。仏像クラブでは2回ほど拝観したことがあるが、「新TV見仏記」のDVDを見たとき、みうらじゅん・いとうせいこう氏が有名な如意輪観音と共に、地蔵菩薩・跋陀婆羅尊者(ばだばらそんじゃ)のについても紹介しており、再訪して確かめないわけにはいられなかったからだ。来迎寺はおどり念仏で有名な一遍上人の遊行寺の末寺で、本尊は阿弥陀如来だが見るべき仏像は客仏の地蔵菩薩や如意輪観音だ。「新TV見仏記」で御住職が室町に造られたこの地蔵菩薩のことを「法衣垂下像」の鎌倉の代表的地蔵として奈良博の「鎌倉の仏像展」に出展されたことや跋陀婆羅尊者はお風呂の神様であることなどが語られていた。たしかに地蔵菩薩は台座を覆い隠すように法衣がたれさがっており、尊者像も靴をはきお風呂のお湯をかき回す棒をもたれていた。いつもの如意輪は鎌倉地方にのみはやった「土紋」(どもん)をつけており、美術史的にも貴重な二体が同時に見られるありがたいお寺だった。帰りに御朱印をいただいてつつじ咲く鎌倉をあとにした。

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