2016年10月23日日曜日

国宝で読み解く神仏のすがた展②(覚園寺の迦陵頻伽)

今回の「国宝で読み解く神仏のすがた展」で1番気に入ったのがこの迦陵頻伽(
かりょうびんが)だ。この作品はアメリカからの里帰り作品で鎌倉覚園寺の薬師三尊の日光菩薩の今は失われた光背か薬師如来の迦陵頻伽だといわれている。芸術新潮の鎌倉特集に書いてあったが、覚園寺の迦陵頻伽が見てエンジェルがいると外国人観光客が騒いだと書いてあったが、覚園寺の月光菩薩の光背には羽根突きの迦陵頻伽が見られる。本作もたぶん羽根突きだったであろう。覚園寺の薬師三尊は仏師朝祐(ちょうゆう)の作だがおそらく本作も朝祐一門の製作であろう。アメリカに帰れば二度と見れない迦陵頻伽をいつまでもながめていた。

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