2017年5月6日土曜日

福智院の地蔵菩薩

快慶展の日帰り旅行を計画していく中で、当初から訪ねたいと考えたのが奈
良町の隣の福智院の地蔵菩薩だ。新TV見仏記でみうらじゅん・いとうせいこうが訪ねた像高2メータ70センチの巨大な鎌倉時代の仏像だ。拝観を希望するものは鐘を2度鳴らす段取りになっており、鳴らすと見仏記に登場した次世住の奥様が現れお堂をあけていただいた。丁寧にお茶を振舞いいただき地蔵菩薩の説明をしていただいた。見仏記によると地蔵菩薩の足の組み方は安座という形になっていて「すぐに立って救いに行く」という姿なのだという。慶派の康慶がリードして作らせたと言われ、肌色に赤い衣を着ていたらしかった。奥様の説明によると宣字座という箱型の台座は本来如来が使用するが福智院のお地蔵様は56億7千万年後に如来となることを約束されているいわゆる弥勒信仰のもとに許されているとのこと。光背は千仏光背で大小あわせて560体あり化仏6体と坐像本体を足せば567体になるという。化仏の太山王と閻魔大王も間近で拝観させていただいた。見仏記でこのお寺のことを知ったとお伝えしたところうれしそうにされている奥様の笑顔が印象的だった。いい仏像に出会い心穏やかになりお寺をあとにした。

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