2018年2月3日土曜日

金沢文庫運慶展①

先週の土曜日県立金沢文庫で開催されている「特別展 運慶」を見に行っ
た。今回は仏の瀬谷さんの「運慶と鎌倉仏像」「芸術新潮オールアバウト運慶」を基に展示構成がなされていた。展示品が多いのか1Fの入口から特別展の展示がはじまり江戸時代に製作された東大寺金剛力士像の雛形で、あの西村公朝氏が古道具屋で見つけた慶派の流れをくむ仏師が弟子に与えたものという。鎌倉国宝館の戌神を見てから2階にあがり康慶の地蔵菩薩や鎌倉永福寺薬師堂の十二神将の模刻像である曹源寺の十二神将や永福寺出土の仏像断片を鑑賞してから、今回のメインの仏像である瀧山寺の梵天を鑑賞した。後半は運慶の兄弟弟子宗慶・実慶の素晴らしい仏像を鑑賞した。今回の展覧会は平成22年の金沢文庫運慶展、昨年の東博運慶展の完結編と位置付けており、運慶のすべてがわかる展覧会だった。また仏の瀬谷さん執筆の「芸術新潮オールアバウト運慶」を熟読したことによりより展示構成が理解しやすく良かった。来月仏像クラブで公開されている鎌倉永福寺の跡地を見学する予定なので事前に金沢文庫運慶展の鑑賞を勧めたいと思う。


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